セネガルでは、年に約5万トンのマンゴーが捨てられていると推計されています。収穫期の5月から8月に実が一斉に熟し、冷やす場所がないためです。村に電気がなければ冷蔵庫は動きません。冷蔵庫がなければ、実は木の下で腐ります。
当社が建てているのは、その村で動く冷蔵倉庫です。太陽光パネルと蓄電池で電気を作り、断熱したコンテナを冷やします。送電線は必要ありません。セネガルのサンジャラ市に2拠点を建て、どちらも太陽光と蓄電池だけで、昼も夜も止めずに動かしています。
ラインナップ
サンジャラの2拠点で動いている設備を、そのまま商品として販売しています。構成は設置先に合わせて変えられます。価格は構成により異なるため、個別にお見積りします。
太陽光冷蔵コンテナ 40FT(Site Aタイプ)

市場や産地で、収穫物を冷やす。
| 構成 | 内容 |
|---|---|
| コンテナ | 40フィート断熱コンテナ 1本 |
| 太陽光 | 21kW |
| 冷蔵室 | 22m³ |
| 温度帯 | 2〜8℃ |
| 電源 | 太陽光と蓄電池のみ。送電線にも発電機にも頼らない |
| 冷凍機 | ダイキン工業のインバーター式冷凍機 |
稼働の事実:セネガル・サンジャラ市の Site A で稼働しています。2026年に開業し、24時間冷やし続けています。消費電力は1日およそ15kWhです。
導入先:農業組合、市場、自治体、国際機関
太陽光冷蔵・冷凍・加工拠点(Site Bタイプ)


冷蔵に加えて、冷凍で長く保つ。
| 構成 | 内容 |
|---|---|
| コンテナ | コンテナ3本。三角屋根の下に並べる |
| 太陽光 | 35kW |
| 冷蔵室 | 60m³ |
| 冷凍室 | あり(-18℃) |
| 電源 | 太陽光と蓄電池のみ |
稼働の事実:セネガル・サンジャラ市の Site B で稼働しています。冷蔵と冷凍に加えて、同じ敷地で農産物の加工を行っています。
導入先:加工事業者、農業組合、市場、国際機関、政府の事業
食品加工ユニット

収穫期に値が下がる実を、年を越えて売れる商品にする。
| 構成 | 内容 |
|---|---|
| 工程 | 洗浄、カット、加熱殺菌、真空包装、冷凍までの一連の設備 |
| 衛生 | 一方向の動線。原料と製品が交わらない配置 |
| 電源 | 併設する太陽光と蓄電池 |
| 研修 | 運営する人への操作と衛生の研修を含む |
稼働の事実:Site B で、マンゴーの加工に使われています。農林水産省の実証事業として、サンジャラ市の女性団体 GIE DIAMI SANDIARA と共に、収穫したマンゴーをピューレにして冷凍しています。加工した製品は日本とフランスでプロモーション中で、日本ではサンプル出荷を始めました。
導入先:農業組合、女性団体、加工事業者、国際機関、政府の事業
KIOSK(電気と通信の拠点)
電気のない村に、電気と通信のある小屋を置く。
| 構成 | 内容 |
|---|---|
| 建物 | 電気と通信のある小屋 |
| 用途 | 携帯電話の充電、印刷、地域の情報配信、小売 |
| 電源 | 併設する太陽光と蓄電池 |
稼働の事実:Site A で稼働しています。最初の利用者は、近くの高校生でした。
導入先:自治体、農業組合、市場、国際機関
納入後の遠隔監視と保守は、保守・運用のページに記載しています。
2つの拠点で確かめたこと
| Site A | Site B | |
|---|---|---|
| 太陽光 | 21kW | 35kW |
| 冷蔵 | 22m³ | 60m³ |
| 電源 | 太陽光と蓄電池のみ。系統には接続していない | 同じ |
| 運転 | 24時間(設計) | 24時間(設計) |
| 用途 | 冷蔵、KIOSK | 冷蔵・冷凍、加工 |
西アフリカの外気は40度を超える日があります。その中で、Site A は22m³の冷蔵室を1日およそ15kWhで冷やしています。高い断熱と、ダイキン工業のインバーター式冷凍機を組み合わせた結果です。Site B では、冷やすだけでなく、加工して運べる形にしています。上のラインナップは、この2拠点で確かめた構成です。
サンジャラ拠点の太陽光冷蔵コンテナによる実証は、商船三井ブルーオーシャン基金の助成を受けて進めています。
どの商品にも付くもの
施設は、箱だけを納めても動きません。当社は、動かし続けるために必要なものを一式で納入します。
| 構成 | 内容 |
|---|---|
| 発電と蓄電 | 太陽光パネル、蓄電池、インバーター。拠点の用途に合わせて容量を設計する |
| 遠隔監視 | 温度と発電量を日本とダカールから見る。異常があれば現地の技術者が向かう |
| 研修 | 運営する人への操作と衛生の研修 |
設計の考え方
電気を無駄にしない。 冷蔵の電力を抑えるほど、太陽光パネルと蓄電池は小さくて済みます。Site Aの「22m³を15kWh/日」は、断熱と機器の選定を積み重ねた結果です。
太陽光は、冷蔵のためだけではない。 当社の拠点は、冷蔵の必要量より大きい太陽光を持っています。余った昼の電気で、加工機とKIOSKを動かすためです。冷蔵庫だけの施設と比べると大きく見えますが、用途が違います。
場所が稼働率を決める。 産地に置いた冷蔵庫は、収穫期が終わると空になります。市場に置けば年中動きます。産地に置くなら、加工で用途を増やします。どこに建てるかを、建てる前に施主と共に決めます。
導入の相談を受けている相手
国際機関や政府の事業として、農業組合や市場に向けた冷蔵拠点を建てる相談を受けています。日本企業からは、経済産業省の補助金を使った実証や、現地パートナーとの共同事業の相談があります。拠点の規模と構成は案件ごとに異なるため、費用は個別にお見積りします。補助金や公的資金の組み合わせも、設計の段階から検討します。
導入までの流れ
- 相談。用途、場所、扱う農産物、必要な容量を伺います
- 現地調査。日照、設置場所、道路、水、周辺の市場を確認します
- 設計と見積。発電、冷蔵、加工、KIOSKの構成を決めます
- 建設。コンテナと機材はセネガルで受け入れ、現地の技術者が据え付けます
- 研修と引き渡し。運営する人に操作と衛生管理を教えます
- 運営支援。遠隔監視と保守を続けます
サンジャラの2拠点は、実際にご覧いただけます。現地視察のご希望も、相談フォームからお知らせください。
共創パートナーを募集しています。 この製品で共同事業や現地での実証を検討する企業のご相談も受け付けています。
