セネガル共和国、サンジャラ市(Sandiara)とシュークルキューブジャポンの間で覚書(MOU)を署名しました。
アフリカ経済圏でのビジネスは魅力的で、特にフランス語圏アフリカは八ヶ国の共通通貨、EUROと固定レート、フランスによる通貨の無限交換など通貨危機は起こらず、さらにはECOWASの15カ国で無関税でビジネスが可能。
しかし、反面、アフリカでの外国からの輸入は関税が高く、加えて消費税もセネガルは18%、市場の購買力を勘案すると利益がそこまで出にくい。
なので我々のグローバル構想では、以前からアフリカの拠点はコートジボワール同様セネガルでも経済特区からの展開を考えていた。
本MOUは、UNIDOセネガルコンサルタントの素晴らしい支援と、在セネガル大使館のアドバイスもあり、師走ギリギリ年内に交渉がまとまりDIOP市長と署名に至りました。トップとの面談を実現させてくれる官民連携はとても大事だが、歩くのは自分の足。
これから弊社はこの経済特区に進出する形で、現地の公証人の動きにもよりますが、可能なら年内に現地法人を設立します。
セネガル法人はセネガルを対象としたTUMIQUI事業を進めると同時に、日本企業がセネガルへ進出をする際の代理店業、さらにはTUMIQUIは現地生産・現地保守スキームを持つので、同じように現地での施工や保守が発生するものも、弊社の布陣の中で可能とします。
すでに診療所に導入したSMART UHC KITはアフリカ特有の環境で一部機能が停止しましたが、今回部品も持ってきて、セネガル人エンジニアでの保守が可能なことを確認しました。安心安心。
ちなみにセネガルでの法人設立は、フランスの流れを汲み会社法が酷似しており、すでに経験しているフランス法人ほぼ同じ手続き、異なるのは社会保障システムだけなのでここは楽。
すでにセネガルでのéquipeも目星がつき、来週から本格稼働です。
◯サンジャラ市と市長について。
セネガルに3つある経済特区を持つ市の1つ。
DIOP市長は米国MITやフランスの院を出ていて農学工業博士、大統領アドバイザー大臣も兼務する方。
市長は長年あのネスレのボードメンバーを勤められていてさすが民間経験者で企業が進出する環境や工場での雇用の義務の理不尽さなどよくわかってらっしゃる。さらにはそこを決められる権限を持っているので話が早い。
さらに彼の哲学として、街の発展の為には必要なモノコトを整備していく、すなわち保健、教育、農業・加工、雇用。増えゆく人口に対する住居や道路整備などリアルシムシティ。
特に教育に関心高く、市に中学と高校が無いからと私財を投じての学校建設を行い多くの子供達を遠方の街ではなく、その子の家族が住む我が市で学ばせ、BACを取れる子供達増え大学にも進学させる事も実現なさってる。本当に素晴らしい。
僕らの構想は市長の足元にも及ばないが、私財を投じてまで実行をしていくこと、弛まず行動する事、将来のビジョンは大変共鳴できるもので、大統領府でお会いした際、実は市長からMOUの提案があったのです。
責任が増すけれど、良い形でのセネガルでのスタートです。