現地の保健省エンジニアの協力もあり、砂だらけになりながら本日の設置が無事完了。
一本道を入るとすごく道が悪く、ドタンバタンと激しい乗車でむちゃくちゃ疲れたが、初めて来たタンバクンダと、診療所の皆さんの喜ぶ笑顔に癒され良い一日だった。同僚と美味しいものを食べた。昼抜きだったし格別。
さて、その診療所での話だが、日中は有り余るほどの日光というよりギラつく日差しが痛いほどだが、それでも暑さ対策の為、窓の小さい日中の病室は薄暗くある。
その太陽が沈むと一転し、アフリカの地方の夜はまさしく漆黒の闇だ。
今回設置した1件目の診療所の女性の看護師は、この診療所には助産師がいないの。
けど私が診療もお産も一人で担当しなければならなくて、辛くて泣きそうになるときもあると。。
それも聞けば地域住人4500人をこのかすかな電気しかない中一人で診てらっしゃるから驚く。
さらには早朝夜間の暗闇での出産は、カンパラでも聞いた様に、彼女のスマホの明かりと懐中電灯しかなく光量が全然足りなかったと。どの地域でも同じ環境かとため息が出ると同時に一つそれが無くなった事も実感する。
2件目はかすかに太陽光パネルが動いているが、蓄電に問題あり夜間は電気がないと。
そしてこの診療所は1件目とほぼ同等のサイズだが、なんと7500人の地域住民を抱えているとそうだ。。
先生は用事があり、設置の時に不在で他の方に説明したが、終わりがけにバイクで帰ってきた。
すると、嬉しいことに、ダカールから同行してくれている技術者がユーザーとなるこの先生に、使い方をしっかり教えてくれた、教えてくれるという協力も嬉しい。
僕らの哲学の中にある「誰でも簡単に使えるシンプルさ」「現地で根付き継続したサービス」はこうした現地との連携が大事。
セネガルでは保健省の彼らと共にUHC推進というより、たったの二セットだけで1万2000人の地域住民に生命のさらなる安全を届けられる。
誰もそれがいいと言われたことがない。
誰も成功した例はない。
よく言われたし今でもそう思う人達もいるだろう。
誰もやったことはないのは当たり前。
切り開く未知と言うのはそんなもんだよね。
そこに必要なのは無謀な勇気だけではない。
まずは己の使命は何かと向き合い情熱を注げるミッションを創り、じっくり5W2Hを留意し構想を練る。手段と目的の勘違いにきをつける。ユーザーと対話をしてマーケットイン思考を身につけてトライアンドエラーを重ね経験を積んでいくことだ。